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糖尿病について

皆さん糖尿病と聞いてどんな病気を思い浮かべますか?
中年太りのオジサンがなりそう、生活習慣が悪い人がなる病気、甘いものばかり食べている人がなる、若い人や痩せている人はなりにくそう、大体こんなところではないでしょうか。かく言う僕も自分が糖尿病になるまではそのような印象でしたし、高校の保健では生活習慣病の筆頭として挙げられています。

一方、糖尿病が代謝・血管の病気であること、又糖尿病には4種類あるということを知っている人は殆どいません。
そもそも、糖尿病とは血糖値が高い状態にある病気です。血液中のブドウ糖を処理しきれないことで血糖値が高くなります。つまり代謝の病気です。又、血液中の糖が血管にダメージを与えるので血管の病気でも有ります。
一口に血糖値が高いと言ってもその原因によって4種類に大別されます。1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、続発性糖尿病、それぞれ要因が全く異なります。
妊娠糖尿病は妊娠によるホルモン変化によって引き起こされ、基本的に妊娠中のみの発症。
続発性糖尿病は別の疾患によって引き起こされる糖尿病。
2型糖尿病はいわゆる生活習慣病で、主に肥満によってインシュリンの効きが悪くなったり、無理にインシュリンを増やそうとして膵臓が疲弊した結果インシュリンが不足することで発症します。
そして、1型糖尿病はインシュリンを分泌するβ細胞が破壊されることでインシュリンが分泌不能になり発症します。

何故β細胞が破壊されるのでしょうか?これは自己免疫疾患と考えられています。つまり、身体内の免疫細胞が何らかの原因で自分のβ細胞を敵と認識し、攻撃して破壊するということです。例えば、β細胞によく似た形をしたウィルスに感染すると免疫はウィルスと共にそれによく似たβ細胞も一緒に攻撃します。少ない免疫で多くの敵を倒すために人体は進化してきました。その結果、人違いならぬ細胞違いで殺してしまうことが起こり得るそうです。このようなウィルス感染も1型糖尿病の原因の一つと考えられていますが、実は自己免疫機能は今の医学でも多くの謎に包まれており、未だに1型糖尿病の原因は不明です。事実僕はウィルスに感染した事がありません。
「原因不明って事はやっぱり甘いものを食べ過ぎて発症した可能性もあるんじゃない?」と大変無礼なことを言ってくる人もいますが、決して甘いものの食べ過ぎでなる病気ではありません。生活習慣は1型糖尿病の発症とほぼ無関係と言われています。一方、遺伝要因と環境要因があるということは確実視されています。遺伝要因があるということで差別を受ける人も中にはいるみたいですが、1型糖尿病の遺伝率は2型よりも遥かに低く、仮に両親共に1型糖尿病患者だとしても子供が発症するとは限りません。しかし、そのことを知っている人は本当にごく小数です。
糖尿病患者の9割以上は2型の患者さんです。その為、世間の人は糖尿病=生活習慣病と捉えます。教科書もそのように記述しているのですから致し方ありません。1型糖尿病患者の僕も、「甘いもの食べ過ぎたんでしょ?」とか「これから甘いもの食べられないね」「そんなもの食べたらダメでしょ」「ちゃんと運動しないからこうなるんだよ」「痩せているのに何で発症したの?どんな生活していたの?」と全くもって失礼なことを言われます。鬱病患者の方にドヤ顔で「鬱病は甘え」と言うようなものです。

この文章を読んでくださった方もいつ1型糖尿病患者に会うか分かりません。もしかしたらあなた自身が患者になるかもしれません。原因が不明である以上、予防がほぼ不可能な病気です。可能性は誰にも否定できません。どうか、マイナーな1型糖尿病という病気が存在することを頭の片隅にでも置いておいて下さい。
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プロフィール

hi-lite

Author:hi-lite
北海道出身
北大理学部を中退、理科一類を経て東大工学部へ進学
Twitter:@hilite69
趣味は書道、ドライブ
2014年9月より1型糖尿病(IDDM)患者

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