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糖尿病と合併症

20日の記事で糖尿病になる仕組みなどについて書きましたが、糖尿病はそれ自体よりもそれが引き起こす合併症の方が重大だと言われています。糖尿病を放置し高血糖のまま生活したらどうなるのでしょうか。
繰り返しになりますが、血液中の糖分は過剰にあると血管を痛めつけます。その為、糖尿病によって命を落とすという事は少なく、別な合併症を引き起こし、それらが重篤であることの方が圧倒的に多いです。
例えば動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞になる確率がかなり上がると言われています(が、これらは糖尿病に特異なものというより併発しやすい高脂血症の影響が大きいとも言われています)。ちなみに私は親類に脳梗塞が多いので脳梗塞はなって当然だと今の内から諦めてあります。他にも傷が治りにくい為、血糖が高過ぎると歯医者にすらかかれないということにもなるそうです。外科手術を受けるために血糖が下がるのを待たなければならないというケースを聞いたことがあります。又、余り深刻だとは思えないのですが脈拍が上がるとも言われています。私の脈拍も100超えで看護師さんが驚いて3回測りなおした事もありました。
これらに対して、糖尿病の特徴としてあげられる合併症が3つあり3大合併症と呼ばれています。いずれも太い血管よりもダメージを受けやすい毛細血管が原因となっています。
まず最も早く起こると言われている神経症。これは感覚神経と自律神経の2つに分けられます。前者は手足のしびれなどに始まり、進行すると感覚神経が冒され痛みなどを感じなくなります。その結果、初めは軽度な切り傷などにも気付かず、少しずつ悪化していき最終的には壊疽して切断せざるを得ない状況に至ります。後者は自律神経失調症と同様に胃腸障害などになります。
次に網膜症。これは既存の毛細血管が高血糖によってダメージを受けた結果新しい毛細血管(新生血管)を作りはじめるのですが、この新生血管は非常に脆く出血しやすい為眼底出血を引き起こし、そのせいで様々な目の病気を引き起こします。特に悪化すると新生血管が異常に増殖してしまい、網膜剥離を引き起こし最悪失明します。自覚症状の一つとして飛蚊症があげられており、中には飛蚊症まで出てきたら失明が近いと書いてある人もいます。飛蚊症がかなりひどい私は自分は失明するものだと絶望しましたが、眼科で見てもらった所糖尿病と関係のない飛蚊症でした。自分で判断するのは危険ですから、必ず病院で診察してもらいましょう。例えば、Wikipediaには1型糖尿病患者の100%が発症から20年以内に網膜症を発病すると書いてありますが、主治医曰く「そんなことはない。血糖コントロールが2型患者よりも難しいからそう言われるのであろうが、しっかり治療すれば問題ない」との事でした。私も主治医から聞いた事や医療機関のホームページ、糖尿病患者向け雑誌などで得た知識を元に記述していますが、鵜呑みにはしないで下さい。
最後に腎症。腎症は最も遅く発症し、網膜症よりも先に起こる事は殆どないらしいです。腎臓は体内の不要物を濾過して尿を作り出しますが、この役目を担う毛細血管がダメージを受けると濾過できなくなり、本来は漏れ出さない筈のタンパク質が尿に漏れ出てきます。本来漏れ出ないものが漏れているということは腎臓の機能が相当衰えている訳で、本来排出すべきものを排出できていない状態(尿毒症)に陥り、人工透析をしなければならない状態にまで至ります。更に放置すれば腎不全で最悪死んでしまいます。
これら合併症こそが糖尿病の怖さと言われますが、糖尿病=高血糖が直接的な原因となり死ぬこともあります。高血糖ということは糖分をエネルギーとして活用できていないわけですから、身体は脂肪をエネルギーに変換し始めます。その際に酸性物質であるケトンが生成されるのですが、コレが増えすぎると身体のpHバランスが崩れケトアシドーシスと呼ばれる状態に至り昏睡や死を招きます。私が病院に行った時は尿からケトンが検出はされましたが(ケトーシス)、血液が酸性になるほどの重症ではありませんでした。それでも入院して数日はケトーシスが続きました。
他にもインシュリンが効きすぎて低血糖になると、今度は身体がエネルギー不足になりこれも昏睡や最悪死に至ります。
又、死に至らなくても認知症・アルツハイマーになる確率も上がるらしいです。精神的な障害を抱えることはある面人間的な死を意味すると感じます。医療機器が発達していなかった頃では糖尿病患者は健常者よりも10~15年寿命が短く、老化の病とも呼ばれていたそうです。

これらの合併症は糖尿病発症から10年以上経ってから起こるものが多いです。自覚症状が出てくるのもかなり遅く、それ故糖尿病と診断されても放置する人が数多くいます。糖尿病がサイレントキラーと呼ばれるのはその為です。健康診断で早期発見が出来た人は絶対に一度は病院に行ってください。もう僕のβ細胞は80%程死滅していますが、自覚症状が無い人ならまだまだ間に合います。2型の方なら尚更です。放置だけはしないでください。
一方、血糖が高いとトンデモない病気に罹る確率が爆発的に上がるわけですが、逆に上手くコントロールさえすれば糖尿病患者でも普通の生活が送れるそうです。一病息災という言葉もあるくらいですから、悲観せずに根気強く治療していくことが大切です。(と頭ではわかっていても辛いですがね、後60年近く死ぬまで闘わないといけないわけです。そもそも老化の病気ですから後60年近く生きられるか怪しいわけですがw)
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プロフィール

hi-lite

Author:hi-lite
北海道出身
北大理学部を中退、理科一類を経て東大工学部へ進学
Twitter:@hilite69
趣味は書道、ドライブ
2014年9月より1型糖尿病(IDDM)患者

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